樹影

2008.07.25

神戸市立博物館の建物は建築家の桜井小太郎が設計したもので、1935年に横浜正金銀行神戸支店として建設されました。

桜井は東京・神田に生まれ、東京帝大建築科で選科生(本科生ではない)として学んだあと、明治半ばにロンドン大学に留学しています。英国では日本人としてはじめて英国公認建築士の資格を取得。まさしく英国仕込みの建築家です。

帰国後、海軍技師をへて、三菱に入社。丸の内地区のビジネス街の形成に尽力しました。神戸のこの建物は桜井65歳の作品で、この設計を最後に引退しています。

写真は建物の背面。壁に映った樹影が、夏の陽ざしのなかでそこだけひんやりと涼しげでした。なんとなく時の経過を感じさせる樹影ではあります。

(遊民)


遊民ほとがら日記